2008年11月アーカイブ

 「懐がさむいと他人に優しくなれない」というのは直感的に理解できるかと思いますが、「ホットコーヒーを持っているだけで心が温かくなれるのではないか」ということを研究した方々がいます。

 

米国の研究チームが23日、身体的な暖かさと心理的な温かさが密接に関係することを示す研究結果を明らかにした。彼らは身体的な温度と心理的な温かさの関連を検証する実験を実施。実験は、被験者にホットコーヒーまたはアイスコーヒーをしばらくの間持ってもらった後、第3者に合わせ、その人の性格特性を判断させるなどの方法で行われた。その結果、ホットコーヒーであったまっていた群は、アイスコーヒーを手にしていた群よりも第3者を”心が温かい人”だと判断しがちだという結果を得た。
 
参考文献
Williams LE et al. Experiencing physical warmth promotes interpersonal warmth.Science. 2008;322(5901):606-7.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081026-00000231-reu-int
http://opa.yale.edu/news/article.aspx?id=6142

 

「温もりを手にしていると、人は他人のことを”暖かいヒト”と判断しがちである」という結果のようです。

飲食店のおしぼりには冷たいものと暖かいものがありますが、あれも暖かいものを出したほうが店員のうけがよかったりするんでしょうか?調べてみたいものです。

 

 

 ここ数年、物忘れに対して脳トレがブームになっています。今回、脳の活性化を行わせることで医療費も削減できるという統計がでました。

 昔懐かしい物や事柄に触れて高齢者の脳を活性化させる「回想法」を継続的に行うと、心の健康だけでなく、医療費を削減する効果もあることが、NPOシルバー総合研究所(東京都)の研究で分かった。愛知県北名古屋市(旧師勝町)が2002年度から実施する「思い出ふれあい(回想法)事業」を検証した。
 同市は、歴史民俗資料館が所蔵する昭和30年代の生活用品や、国の有形文化財の古い民家を活用し、「遊び」「お手伝い」などテーマを決めて思い出を語り合う「回想法スクール」を開催。参加者はスクール終了後も、週1回程度の交流・体験活動を継続している。
 03、04年度のスクール参加者計44人を対象に、参加前、参加後、3年後の記憶力と注意力を検査したところ、参加前より参加後、さらに3年後とスコアが改善していた。一方、生活の質(QOL)の指標では、加齢の影響もあって「身体機能」「健康感」など全体的に3年後にはやや低下していたが、「心の健康」は上昇した。
 認知症の人を含む02年度のスクール参加者21人(平均年齢79歳)と非参加者20人(同77歳)の医療費を比較すると、スクール前の1年間はそれぞれ月額平均5042円、5029円だったのが、スクール後の1年間は5168円、7952円と差が出た。
 さらに、03年度の健常な参加者20人(同74歳)の月額平均医療費を、参加前3年間、参加中1年間、参加後1年間で算出。その結果、2299円、2042円、1872円と減少していた。

参考
11月8日14時39分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081108-00000059-jij-soci

 

継続的な回想法で記憶力、集中力があがるとなると、今後需要が伸びていきそうです。
医療費の削減まで図れるとのことで、今後政策的にも強化されることが予想されますが、個人としてはスクールへの参加費が気になるところです。

 化粧を上手に行うと別人のようにきれいになれることがあります。ただしこの化粧による顔の変化、化粧をほどこした自分自身がみても「他人みたい」と認識されているようです。

 化粧をした女性が鏡で自分を見ると、まるで他人を見ているように自分を客観視する“効果”が脳活動で確認されることが、カネボウ化粧品と脳科学者の茂木健一郎氏との共同研究で14日、分かった。研究チームは、女性は化粧をすることで客観的に自分を認識し、社会と深くかかわろうとしている、と分析している。
 研究では、20-30代の女性17人に、自分と他人の素顔と化粧をした顔、計4枚の写真を見せて、脳の活動状況をそれぞれ測定した。自分が化粧をした顔を見たときに、脳は他人の顔を見たときと同じような活動をすることが分かった。
 一方、素顔を見たときには、化粧顔より自分らしい、と認識する。化粧顔は社会的な関係を築く橋渡し役を担い、素顔は自分自身を意識する際に重要な役割を果たすと考えられるという。
 結果について茂木氏は「化粧をすることは、社会にどう自分を提示するかということ。より深く社会とかかわろうとしていることになる」と説明した。

参考
http://www.mylifenote.net/005/kane_2.html
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101401000390.html    2008/10/14 16:31   【共同通信】
http://www.mylifenote.net/2008/10/14/20081014_kane.pdf

 女性は、化粧をした自分の顔はあくまで”別物”と考えているようです。
すっぴん顔をみられると恥ずかしいというのはもしかして、作り上げられた魅力的な外見より劣ることを恥じているだけでなく、自分自身の深いところを知られたような気がするせいなのかもしれませんね。

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