2008年4月アーカイブ

 わが国では高額な医療費をいかに抑制しようかと国家レベルで色々知恵を絞っているところですが、当然、金に糸目を付けずに健康を求める人もいます。

 血液検査を終えた患者にはキャビアが出され、精神分析は1時間1万ドル。ロシアの首都モスクワ郊外にあるNeo Vita診療所に通う超セレブ層の患者にとって、十分すぎることは何もない。
 「モスクワのビバリーヒルズ」と呼ばれるRublyovka地区に2月に診療所を開設したArtyom Tolokonin氏(33)にとって、超セレブ層の健康を保障することは、自分の帳簿にとっても有意義なことだ。
 Tolokonin氏によると、10人ほどの住民が最高で100万ドル相当の年間治療契約を結んでいるという。「健康は買えないというが、買える。なぜならわれわれが売っているからだ」と同氏は語る。
  「わたしは患者のことを心の底から理解している。彼らと同じだけ稼ぎ、一緒に住み、ともにスキーをする。患者が1晩に100万ドルを費やす財力があるのなら、わたしは200万ドルで彼らを治療できなければならないと考えている」「もし、モナコに城を所有しているが愛を見つけられない患者がいるとしたら、その患者に城と同額の治療費を請求しなければわたしの意味はないだろう」

参考
【4月14日 AFP】(c)AFP/Marina Lapenkova
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2376734/2816395

 たしかに、精神分析として1時間1万ドルを費やす財力を持つ人の悩みは、それ相応の収入がある人でないとできない気はします。
 ・・・どんな話をするのでしょうか?

 最近メタボリックシンドロームを気にされて食事を抜いたりする人がいますが、きちんと朝ごはんは食べたほうがいいという報告がこのたびなされました。
 
 10代の子ども2200人以上の食生活と栄養を5年間にわたり追跡調査した。その結果、朝食を毎日とる子どもでは、とらない子どもよりも1日あたりのカロリー、炭水化物、食物繊維の消費量が多く、体重も後者より軽く、肥満のリスクが低いことがわかった。
この結果は、これまでにも示唆されていた「朝食を抜く子は肥満になりやすい」という仮説に矛盾しないものであった。

参考文献
Timlin MT et al. Breakfast eating and weight change in a 5-year prospective analysis of adolescents: Project EAT (Eating Among Teens). Pediatrics. 2008 Mar;121(3):e638-45.
 10代中盤の人を中心に20歳くらいまで継続調査したデータなので比較的成人の方にも当てはまりそうな実験結果です。
 メタボ予防のためには、朝ご飯をしっかり食べた方がよさそうですね。朝ごはんを作る立場の方も、家族の健康のために早起きがんばってください。

 最近では認知症などの病気の研究がすすみ、視覚認知の障害をきたす疾患というものの存在も明らかになってきています。その分野において、また新たな発見があったようです。

 

研究者チームはfunctinoal Magnetic Resonance Imagingを使用して、人物、動物、風景、物体など何千枚もの写真を見ている人の精神活動を記録した。この記録から、人がさまざまな写真を見ることで発生する視覚野の主要3領域での神経活動のパターンを基に計算モデルを開発した。

 このモデルを使い、別の120枚の画像によってどのようなパターンが視覚野に現われるかを予想した。その後、実際に被験者に同じ120枚の画像を見せて脳の動きをスキャンした。コンピューターはその脳の動きと予想した脳の動きを比較し、被験者が見たと思われる画像をピックアップした。すると70%もの正解率が得られた。

 

参考文献

 

Kay KN et al: Identifying natural images from human brain activity. Nature. 2008 Mar 5

 

 fMRIは決して解像度が高い検査ではないので、完全には脳活性を追うことはできないでしょう。

今後視覚認知の解読がすすんだら、「この人は何かを眺める際、何に重点をあてているのか」という傾向とかもわかるようになるんでしょうか?重点の当て方によって「理系の脳、文系の脳」なんて分類されるんでしょうね。

以前アニマルセラピーの記事を書きましたが、世界ではこんな動物も加療に一役買っているようです。

 【バンコク31日時事】タイ北部ランパン県の象保護センターで、自閉症児らの発達を支援する象介在療法の研究が進められている。プラソブ所長(51)は「象を使った療法は世界でも初めて。まだ試験段階だが、心身機能の改善などに効果がある」と話している。
 同センターでは、約70頭の象が飼育されている。介在療法を担当するのは、11歳と9歳のメスの象。頭が良く、性格がやさしいことから選ばれた。
 同所長は昨年4月、1回目の試験療法を実施。10代の自閉症の男子4人が12日間、センター内の静かな森の中で象と一緒に過ごした期間の外見上の変化を調べた。
 その結果、周囲の物に触るのを嫌がっていた子どもが象を自発的に触るようになったほか、目を閉じて片足で立っている時間が大幅に伸びるなど、体力面が改善した子どももいたという。

参考
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080331-00000017-jij-int  
3月31日7時0分配信 時事通信

象だけが特別ということはないでしょうが、動物とのふれあいがもたらす効果は大きいようです。

ちなみにこの介在療法、象にも人とのふれあいによって好影響をおよぼしたりするんでしょうか?

このアーカイブについて

このページには、2008年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年3月です。

次のアーカイブは2008年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01