2008年2月アーカイブ
昔、学校にラジオや携帯型ステレオカセットプレイヤーを持ち込んで先生に怒られた記憶があります。
もうちょっと小さければ隠しやすいのに、と思ったものですが、最近ではこんなに小さくなったようです。
米カリフォルニア大学バークレー校のアレックス・ゼットル氏のグループが昨秋、人毛の1万分の1という驚異的なサイズのラジオを開発することに成功しました。チームは、FMラジオを受信してエリック・クラプトンの「いとしのレイラ」などの曲を再生することに成功。ラジオとして電波を受けるだけでなく、自ら電波を発信することも可能だといいます。現段階では研究者が遊び心で作ってみたという段階で全く実用化の目途はたっていないそうですが、今後の展開に期待が寄せられています。
参考
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080110/acd0801101901001-n1.htm
産経ニュース 2008.1.10 19:01
電源の確保ができない等など実用化のめどは全くたっていないそうです。
今後この技術が発展したら、とっても小さい「迷走神経刺激装置」とかもできるんでしょうか?
よく漫画などで”極限状態下では色んなものがスローに見える”と言っていますが、本当にそんなことが起こるのでしょうか?実はこのことは日本だけでなく外国でも言われている事のようで、アメリカできちんと研究されたそうです。
もしも、極限状態では時間がゆっくり流れているように感じるのであれば、極限状態では物事を認識する速度が上がっているはずである。それを検証するのに、被検者に31mほどのフリーフォールを行なわせた。自由落下中、被検者は素早く点滅する文字を見ていた。落下中と安静時とで、どれほどの速さで点滅する文字まで認識できるかに差があるかを検討したところ、落下中と安静時とでは認識可能な文字の点灯速度に差がみられなかった。しかし”自由落下にかかった時間をストップウォッチで再現する”という課題では、被検者の平均解答が実際に落下にかかった時間よりも長かった。
参考文献
Stetson C et al. Does Time Really Slow Down during a Frightening Event? PLoS ONE. 2007 Dec 12;2(12):e1295.
時をゆっくり感じるようになるということはないようですが、その間の出来事を思い出すのには普段よりも時間がかかるようです。著者は「実際に時間がスローになるような知覚変化をおこしているわけではない。強烈な体験は記憶の”密度”が高いので、思い起こすのに時間がかかるのであろう」と論じています。
大事件を人に話すときには若干大袈裟に話してしまう、というのと関係があったりするんでしょうか?
最近では「子供の運動不足、肥満解消のためにWiiを買った」という人がいるそうですが、どれくらいやればダイエット効果があるのでしょうか?リバプールジョンムーア大学の研究チームが検討しました。
13-15歳の男女11人を対象に「Wiiスポーツ」のボーリング、テニス、ボクシングと、Wii以外の体を動かさないテレビゲームの、計4種類のゲームで遊んでもらいエネルギー消費量を測定した。被験者は各ゲームを5分間の休憩を挟んで15分間ずつ、計1時間プレーした。その結果、Wiiのエネルギー消費量は一般テレビゲームより51%多いことが分かった。しかし、数値にするとWiiでは1時間で170 kcal、一般テレビゲームでは110kcalの消費カロリーであった。研究チームは「最近の子どもの肥満傾向を考慮すれば、少しでも効果のあるゲームで遊ぶことは良いことだ」とする一方、「Wiiスポーツで消費されるエネルギーは子どもに推奨される1日の運動量には及ばない」ため、屋外でのスポーツが一番だと強調している。
参考文献
Lee Graves et al., 2007. Comparison of energy expenditure in adolescents when playing new generation and sedentary computer games: cross sectional study. BMJ 335: 1282-1284.
子供にとってWiiは「楽しいテレビゲーム」程度に考えておいたほうがよいようです。
一方、運動不足な大人にはちょっといい運動になるみたいですね。
”原因は不明だが、oseltamivir(商品名タミフル)を内服するとまれに異常行動をおこすことがある。”
この問題に関しては色々と調査が進んでいるようですが、先日動物を使った実験でタミフルによる中枢神経への影響を検討した論文が発表されました。
和泉らは、ラットの脳から取り出した神経細胞を、タミフルと、タミフルが体の中で分解された時にできるoseltamivir carboxylateという化学物質の水溶液にそれぞれ浸した。すると、
どちらも約10分後に神経細胞の活動が過剰に盛んになった。各薬物を洗い流した後も、 40分以上神経細胞の興奮は続いた。タミフルそのものよりも、oseltamivir carboxylateの方が約30倍も作用は強かった。
参考
朝日新聞 2007年9月29日
Izumi Y et al., Neuroexcitatory actions of Tamiflu and its carboxylate metabolite. Neuroscience Letters Volume 426, Issue 1, 9 October 2007, Pages 54-58
今回の結果はラットの神経細胞で検討を行っているため、今回の結果全てが人間に当てはまるというわけにはいきません。ヒトでも何らかの影響があるのか、更なる検討が望まれます。
