2007年10月アーカイブ

 最近、塩酸メチルフェニデート(商品名リタリン)という薬を用いた犯罪(横流し等)や不適切処方の問題がよく報道されています。この薬には覚醒作用があるので難治性のうつ病や睡眠発作などの治療薬として用いられているのですが、依存性があるためきちんとした服用をしないと思わぬ弊害が出現します。

  うつ病や睡眠障害などの治療に使われている向精神薬「リタリン」を製造販売するノバルティスファーマ社が、同薬の適応からうつ病を削除する方向で検討していることが21日分かった。リタリンには気分を高揚させる効果があり、依存症や乱用などの問題が指摘されている。同社は関係学会と協議しており、近く厚生労働省に正式に申請する見通し。同社によると効果的な抗うつ薬が販売されていることを考慮。適応としている2つの病気のうち「難治性・遷延性うつ病」を削除する検討を始めたという。睡眠障害「ナルコレプシー」は今後も適応に残し、製造販売を続ける予定だという。

参考文献 9月21日16時26分配信 産経新聞

 医薬品のいたずらな使用は副作用や思わぬ事故の原因となりえます。実際リタリンの乱用で薬物依存や脳梗塞、心臓病などがおこりえます。死にたくなければ医薬品の無謀な使用はやめましょう。
 柔軟な発想で新しい事を思いつく「ひらめき」は生きていくうえでとても大切なものです。しかし切羽詰った肝心な時になかなかひらめかないものです。ひらめくためには何が必要なのでしょうか?
 このたび某文房具メーカーが、全国の20~60代の男女計1200名を対象にひらめきの経験や認識、ひらめくための工夫などを調査しました。なおアンケート時、「ひらめき」とは、柔軟な発想で新しい価値を思いつき、それを実現すること。単なる思いつきのアイデアではなく、実現するところまでイメージすることと定義しています。結果として44%の人は「ひらめきは一人の時に起こる」と回答しており、その場所は「布団・ベッドの中」が29.7%と最多で、「お風呂」、「車の中」「職場」「トイレ」と続きます。ひらめいたときにうれしいと感じるのは全体の84.4%にも達しているものの、実際に「最近ひらめいた」人は41.4%にとどまっており、コクヨでは、多くの人が「ひらめきたいのにひらめけない」状態にあり、「ひらめき」を渇望していると分析しています。また「最近ひらめいてない」と自覚しているのは30代女性(50%)、30代男性(42.3%)、40代男性(38.5%)と働き盛りに多かったそうです。「ひらめくための心がけ」としては、「常に好奇心や問題意識をもつ」や「色々な角度から物事を見る」のほか、「何事にもチャレンジしてみる」「そのことばかりをずっと考える」「メモをとる」などがあげられていました。

 ひらめく場所、状況としては「一人でくつろげる場所」が多いようです。そう考えると「働き盛りがひらめかない」理由として、のんびり考える時間やそういった場所がないということなどがあげられそうです。
急いでひらめかなければならない時は、いっそ判断を保留にして後にゆっくり考えるほうが何かと有利なようです。急がば回れということでしょう。
 非常に多くの人が携帯電話を所持するようになった現在、他人との連絡は非常に便利になりました。逆に早急に連絡がつかないと苛々する人、メールの返事がすぐこないと不安になってしまう人もしばしば見受けられるようになりました。普段、皆さんどれくらいの時間携帯を使用しているのでしょうか?
バンダイネットワークスなどが9月12日に発表した朝日新聞社との共同調査によると、携帯電話向けサイトを利用している中高生の6割が「ケータイに振り回されている」と思うことがあるといいます。1日の携帯電話利用時間は1時間以下が15%、1時間~3時間が約40%、3時間以上が45%程にのぼるそうです。また友人から来たメールは何分以内に返信するのがマナーか尋ねると「即答」が37%、「5分以内」が18%で、合わせて50%を超えました。一方「1時間以内」は3%、「その日中」は6%、「気にしない」は8%でした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000006-zdn_n-sci

5分以内に返事をしなければいけないとなると、「ケータイに振り回されている」と感じるのも尤もでしょう。かなりの労力がつぎ込まれているものと思われます。情報化社会が発展するほどに、他人と接していないと不安になるという心理が強くなるでしょうか。ユビキタス社会もなかなかストレスフルかもしれません。

やせすぎは病気です

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 ファッションショーで輝く、長身でスリムな美形モデルにあこがれる方はとても多いと思います。しかし最近では、これらのモデルを理想と捉えるあまり過度のダイエットに走ってしまう方が増えているそうです。2006年にはラテンアメリカ出身のモデルが「神経性無食欲症(拒食症)」で死亡し、痩せすぎモデルと拒食症の問題が注目を集めています。

先日イタリアで拒食症防止キャンペーンとして、拒食症の女性モデル、イザベル・カロさんを起用したヌード広告が新聞紙面や広告掲示板に掲載されました。広告には「No Anorexia(拒食症)」と書かれています。イザベルさんは13歳の時から拒食症となり、現在165cmの身長に対して体重は30kg程度しかありません。同氏は『痩せた自分の体を見せて、拒食症が死に至る危険なことと伝えたい。』とコメントしています。

参考
 http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-28079520070927
 http://www.youtube1.biz/archives/cat11/_nalita/

 きれいになるためのダイエットも度が過ぎてしまうと、このモデルのように「スリムで綺麗」からかけ離れてしまいます。
どうせ努力するなら痩せぎすガリガリよりも、おしりを噛りたくなるようなダイナマイトバディーをめざして欲しいものです。

100%の笑顔

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 表情というのは普段無意識に形成されているもので、意図的に作ろうと思うとかえってぎこちなくなってしまうものです。しかし社会では笑顔を強要されることがしばしばあります。100%笑顔をうまく作る練習方法はないものでしょうか?
 
 このたびオムロン株式会社が、写真に写った顔の笑顔度を0から100%の間で自動測定してくれる「リアルタイム笑顔度測定技術」を開発しました。笑顔に特
徴的な顔のしわなどの変化を詳細にとらえ、それらの変化を最新の統計的識別手法により総合的に解析することで、小型・高速でありながら正確な笑顔度測定を
実現してくれるそうです。

参照サイト : http://www.omron.co.jp/press/2007/c0905.html

 画像を統計的識別手法で解析してはじき出される数値なので、写真を撮影したときの心境までは笑顔度に反映されません。しかし、一般的に「ほれぼれとするような笑顔」と評される表情作成の練習にはもってこいのようです。
 100%笑顔を集めた写真集なんて面白そうですね。見ていると幸せになれそうです。

 近年、性文化の乱れがしばしば注目されています。そもそも人間の三大要求として「食欲、睡眠欲、性欲」があげられるくらいですから、誰もが少なからず求める行動と言えます。
このたびメストン氏らはその動機を知ろうとしました。
 まず、約400人を対象にセックスする動機を挙げさせました。その結果237もの動機があがりました。次に、挙げられた動機一覧を使って学生約1500人に対して調査を行いました。すると、男性は肉体的理由で、女性は愛情が理由でセックスするという通説に反し、男女があげる動機に差はあまりなかったと言うことがわかりました。

参考文献
Meston CM, et al. “Why humans have sex.” Arch Sex Behav. 2007;36:477-507.

 「相手に惹かれる」「愛情を感じるから」「性的に興奮している」「気分が良くなる」「楽しい」などが男女共に多かった答えだそうです。中には「仕事が欲しかったから」「恋人を傷つけるため」などといった昼ドラのような回答もあったようです。「子供が欲しい」という答えが少なかったのはアンケート対象者が学生であったためと考えられます。
 論文中に上がっている理由237個の中にはいくつか重複すると思われるものもあります。とはいえ、子供を作る以外にこれほど多くの動機があるとは思いませんでした。

日中の眠気

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 日中眠いということは誰にでもあります。しかし日中の過度の眠気がずっと続く場合には、なにかしらの病気が隠れていることもあります。
有名なものとして、睡眠呼吸障害が日中の過度の眠気と関係していることが知られていますが、その他にも様々な要因が影響していることが予測されます。このたびBixlerらは疫学調査から、日中の過度の眠気と強く関係している要因について検討しました。
 彼らが1741人に対して調査したところ、太りすぎや睡眠呼吸障害といった要因以上に、うつと日中の過度の眠気との間に関係が強いことを突き止めました。日中の過度の眠気を認めた際、うつを考慮する必要があるであろうと論じています。

参考文献 Bixler EO et al., Excessive daytime sleepiness in a general population sample: the role of sleep apnea, age, obesity, diabetes, and depression. J Clin Endocrinol Metab. 2005, 90(8): 4510-5.

 以前「寝だめする人にうつが多い」というコラムを見かけましたが、やはりうつと睡眠というのは密接に関係しているようです。因果関係はわかりませんが、少なくとも生活リズムを整えきちんと睡眠をとることは気分の安定に好影響をもたらすことでしょう。
「誰かから見られている時には、自己中心的な行動を控え、社会貢献的な行動をとることが多い。これは社会貢献的な態度のみが、社会的に報いられることを知っているからだ」ということを多角的に論じた研究が、米国の科学誌に発表された。
 面白い例として、
①コンピュータのモニター上に、目のような形をした2つのサインを表示するだけで、コンピュータを扱っている人間の行動は改善された。
②カフェテリアに置かれた募金箱に両目の図柄が描かれていると、花の図柄が描かれている場合と比べて募金の額は格段に増えていた。
などの例を挙げています。
彼らは「人間は、他人の視線を気にするようにプログラミングされているのであろう」と主張しています。 

(参考文献 Milinski M et al., Spying on Others Evolves. Science(2007)317; 464-5.)
 人間は社会性を軽視できないようにプログラミングされている、というのはなかなか面白い仮説です。過剰に人目を気にすることはありませんが、「良心が見てる」というスタンスで日々を送れたらgentleですね。

肥満は伝染する

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近年の肥満遺伝子の発見などをうけ、肥満は環境因のみならず遺伝が強く関与していると考えられています。
しかしここ十数年におけるの肥満率の上昇は遺伝では説明がつかず、環境因の何かが変わったと考えられます。
どういった環境にいると肥満になりやすいのでしょうか?

Christakis達は、友人や親戚関係を中心とした1万2067人を対象に、1971年から2003年にかけて体重がどう推移したかを調べました。 
その結果、肥満の人の存在が身近な人の体重増加に影響を与えるとの結論に達しました。肥満の友人を持つ人は肥満になる確率が57%増大、兄弟が太っていると40%増し、伴侶が肥満になった場合は37%増加したといいます。
またこの人同士の相互関係は物理的な距離には関係せず、関係ない隣人の体重増加の影響は全くなかったそうです。
身近に太った人がいると肥満への抵抗感がなくなってしまうことが影響していると考えられます。
 Christakis NA et al., The spread of obesity in a large social network over 32 years. The New England Journal of Medicine 2007; 357:370-9.

家族みんなで、肥満となりやすい生活習慣を共有してしまうということでしょうか。環境が人を作るよい例です。
家族の誰かが太ってきたなと思ったら、次はわが身です。気を引き締めましょう。
 これまでは一般的に、女性の方が男性よりも沢山しゃべると考えられてきました。カリフォルニア大学の神経科学者Louann Brizendine氏著の「The Female Brain」では“女性はおしゃべり“との古くからの通説に科学的なお墨付きを与えたとされています。しかしこれまで発表されたdataには実験手法上やや怪しい点があるとして、アリゾナ大学心理学部のMathias Mehl助教授を中心とした研究チームが再度発語数を数える研究に着手しました。かれらは1998-2004年にかけて、主にアメリカの大学生400人弱に録音機を持たせて1日の会話量を数えました。その結果、女性の1日当たりの使用語数は平均1万6215語、男性は1万5669語であり、性差は見られなかったとしています。

参考文献:Mehl MR, et al.  Are women really more talkative than men? Science. 2007;317:82.

 この研究はアメリカの大学生を中心に行ったものなので、年齢層や文化圏が異なれば結果は変わってくると思います。ちょっと前の日本では「男はだまって」といった寡黙をよしとする文化がねづいていました。
しかし最近では日本の男の口数も増えているようです。合コンでいきなり馴れ馴れしくしてくる男や職場でセクハラ発言を繰り返す上司に苛々したという内容をまとめた「話のつまらない男に殺意を覚える」(編:ドレミファガール  出版社:小学館)という書籍の売行きが好調だといいます。
 情報化社会となった今、男性にもコミュニケーション欲求が高まったようです。

うつ病の寛解とは

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病気が治ったと思えるのはどういう時でしょうか?例えば高血圧の場合では正常な値まで血圧が下がること、熱が出たときは平熱まで下がったときであり、湿疹ができたときは皮膚が以前の状態に戻ったときを一般的には指すかと思います。そこで「うつ病患者はどんなときに治ったと捉えているか」というのを研究した人たちがいます。彼らの研究結果によると「ポジティブな精神状態」、「本来の自己であることの自覚」、「職場、家庭、学校で普通に振舞えること」などが重要だと思われていることがわかりました。つまり抑うつ気分や不安感等がなくなるだけではなく、将来に対して楽観的、活力がある、自信があるなどのポジティブな精神状態を取り戻せてはじめて、「治った」と捉えていることがうかがわれます。

参考文献
Zimmerman M et al 20006. “How should remission from depression be defined? The depressed patient’s perspective” American journal of Psychiatry, 163; 148-150.

 「風邪が治った」と言える状態とはどのようなものかを社会人の立場で考えた場合、「とりあえず風邪薬は飲んでるけど仕事はなんとかできる状態」でしょうか?上で言う「職場、家庭、学校で普通に振舞えること」がちょうどこれにあたるかと思います。ここでうつ病治療に大事な点は“薬は飲んでるけど仕事はなんとかできる“です。風邪ぐらいであれば治りだしたなら薬はもういらないと考えますが、心の病気の場合は気づかずに病んでいることがしばしばあり、放っておくとまれにそこから再発することがあります。「だいたい治った」と思ってもしばらくの間は予防だと思って少量の薬を継続していたほうがうつ病治療には有効なのです。再発率を下げるためには「治った!!」から、もう数歩だけ治療を続けましょう。

ドラマチックな症状

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米国精神医学会の年次総会で、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダー(スカイウォーカー)は境界性人格という研究論文が報告された。「スカイウォーカーは怒りのコントロールが困難で、(スカイウォーカーの人生における女性たちが死亡したり、去った後の)ストレスに起因する現実感の喪失、(危険なポッドレースに見られる)衝動性、(こうした女性たちが原因となる)見捨てられることに対する強迫観念などを抱えている。こういった症状が根底にあるため、極端な観念論と自己および他者への蔑視の間を揺れ動くことを特徴とする、不安定で激しい対人関係のパターンをしばしば呈する」というのだ。
© 2007, WebMD Inc. All rights reserved. May 22, 2007
WIRED News.

 こういった研究に真剣に取り組んでいる人もいるのだなと、ほのぼのした気分になれる記事。そもそも物語の登場人物を魅力的にするには強力な個性が必要なので、中には特異にうつるものもあります。デス○―トの○ルがみせる孤立した行動形式、情緒的な冷たさは統合失調質人格ですし、よくある金持ちのライバル、お○夫人や花形○は自己愛性人格です。そしてなにより、少女漫画のほとんどの主人公は同一性が拡散しています。
もっとも最終回までに何かしらのカタルシスがはかれているので治療は必要なさそうです。

トリアージ

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消防法には救急搬送の対象となる「緊急性のある患者」の明確な定義がなく、東京消防庁(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/triage.htm)はこれまで原則的に全通報者を搬送してきました。しかし救急車出動の急増を受け、平成19年6月1日より救急隊が現場で明らかに緊急性が低いと判断した患者に対して自分で病院に行くことを勧める「トリアージ」制度が試行されました。搬送されない可能性があるのは「手足の切り傷」など7症例。高い緊急性が予想される症状が無く、意識、脈拍などに異常がない場合には応急処置をして医療機関を紹介したりします。しかし軽症でも本人の同意が得られない場合は従来通り搬送します。

 駅などで「本当に必要な時、本当に必要な人が救急車を利用できるように」などと書かれた張り紙をよく見かけます。東京消防庁管内の平成18年中の救急出動件数は68万6801件であり、最近では救急車の出動要請に対応しきれないほど助けを求めている人が多いのだそうです。しかし中には「飼い犬が具合悪いので呼んだ」などという信じられない出動要請もあるそうで、救急車の適正利用のため、モラルを持った出動要請の呼びかけが必要になっています。「希望すれば従来通り搬送します」という一文があることで不条理な出動拒否はできないのですから「トリアージ始めました!」と大々的に宣言するのは不急不要な救急車出動要請を抑止する意味合いとしてはとても有効な手立てでしょう。こういった宣伝はもっと周知を徹底した方が良いような気がするのですが、テレビなどではあまり見かけません。不要な不安感を煽ることは避けようと考えたのでしょうか?

時間の価値

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カシオ計算機では2007年5月23日、各都市100人、計400人の男女ビジネスパーソンを対象にインターネット上で調査した「時間の感覚」をHP上で発表した。それによると「1時間の価値」は、日本では9193円、中国は9735円、米国は3万9240円、ドイツでは4万2869円とみなされているという。一方、1日24時間に足したい時間は、日本が平均8時間32分と最も多かった。2位は中国の6時間54分、3位は米国が6時間32分。最も少なかったのはドイツの5時間27分。なお、増やした時間を使いたい時間帯は、21時~6時といった夜から早朝にかけての時間帯が日本では6割を超え、9時から18時の時間帯を増やしたいと回答した人は4カ国で最も少ない8.5%だった。
 上記の結果から、日本人は寝不足を感じている人が多いのではないかと思った。睡眠不足は集中力、記銘力の低下や判断力、構成能力など高次機能の低下を招くものであり、業務遂行にとっては大敵です。またメンタルにとっても、睡眠の障害はとても大きなストレス源となりえます。仕事をするときは時間を区切って集中して行う、さらには「あと1時間あったら全部片付けられるのに」と思っても残務は次の日に持ち越し、という風に考えられるようになると「時間の感覚」は少し変わってくるのでしょう。

認知症と運転免許

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道路交通法の改正で02年6月以降、認知症患者の免許を取り消せることになった。しかし全国の公安委員会が認知症を理由に運転免許を取り消した件数は、06年末までの4年半で257件にとどまることが警察庁の調べで分かった。認知症の免許保有者は65歳以上だけで推計30万人とされる。
家族が患者の運転をやめさせたいと思っても、患者本人は認知症を自覚していないため拒否することが多く、患者の多くは自主的に運転をやめようとしない。病院で認知症と診断され運転をやめるよう勧告された患者のうち、8割強が運転を続けていたことも、医師の調査で分かった。
警察庁は「今国会で審議されている75歳以上の免許更新時の認知機能検査が始まれば、取り消し件数は増える」と述べている。

参考 2007年5月15日3時4分配信 毎日新聞、5月16日3時3分配信 毎日新聞

最近、認知症の方の運転についての記事を見かけます。75歳以上の方に認知機能検査を行う予定だそうですが、認知症で最も多いアルツハイマー型認知症の発症ピークはもっと若いです。認知症ドライバーは減らないでしょう。運転を規制する方針を推めていくとしても、それを完璧に遂行することは困難かと思います。それになにより、運転があやしいのは認知症の方だけではありません。
 まず、こちらが安全運転で身を守ることが大事となるでしょう。それに認知症ドライバーでも安全に運転できるような方法を探っていく必要があるかと思います。

アニマルセラピー

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アメリカの心理学者ボリス・レビンソンは、著書に「動物との触れ合いが精神的な健康を取り戻させる療養所のような役割をする。」と書いており、レビンソン以降も動物を用いた治療の報告は後を絶ちません。動物を話の種にすることで周囲との会話が増えるといった二次的な意味合い以外にも、動物と接する事によって生じる人々の自尊心、責任感、必要とされている気持ちなどが、認知症や気持ちの障害などからの回復への大きな後押しとなり、コミニケーションの扉を開くきっかけになるといわれています。
日本ではアニマルセラピー(療法)というと“ヒーリング(癒し)”的な意味合いが強いように見受けられます。しかし厳密にはアニマルセラピーは対象者の身体的、精神的生活の質を向上させるための動機付け、教育やレクリエーションのための機会を提供することを目的として実施されるものと、人の医療及び動物医療の専門家の協力によって実施、指導される医療行為との二つを含みます。最近では日本でもアニマルセラピーを専門に研修されている方もいるようです。
 ちなみにアニマルセラピーで用いられる犬は、気性の問題からゴールデンレトリバーやラブラトールレトリバー等の大型犬が重宝されているようです。吠えなくて毛が抜けなくて、ある程度体が小さいけど動きがスローで気性のやさしい犬がいたらセラピー犬にもってこいだと思うのですがどこかにいないでしょうか?電池切れかけのロボット犬?

サトラレ

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サトラレ」をご存じですか?
 天才的に頭がいいかわりに、自分の考えていることが、口にしなくても周りの人々に伝わってしまう、という困った特異体質を持った人たちが主人公のマンガで、テレビドラマや映画にもなって話題を集めました。もちろん「サトラレ」はマンガの話で、何も言わないのに考えが周りに伝わるという現象が実社会で起こることはありません。しかし統合失調症などの病気で、「サトラレ」のように「考えたことが口に出さずとも周りの人間に伝わってしまう」と感じてしまう症状が起きることがあります。これは「思考伝播」と呼ばれ、患者さんにとってとても苦しい症状だそうです。
 ところでマンガ「サトラレ」の中のエピソードのひとつで、サトラレが将棋のプロ棋士とデートをするという話があります。サトラレの気持ちや考えは周りの人に伝わってしまうのですが、プロ棋士はそれとは別に、周りの人たちの思考を行動や表情からズバズバと読んでいきます。「サトラレに限らず人は誰でも心を読み読まれして生活しているんだ」というオチでこのエピソードはまとめられているのですが、これを読み終わったとき「思考伝播で困っている方にこの事をうまく話すことができたなら、少しでも不安解消の足しにしてあげられるのでは」などと感じました。
 マンガの設定では、サトラレの心を守るために周りの人は決して「考えが伝わってしまう」ことをサトラレに告げてはいけない、と法律が定められていることになっています。「サトラレ」の作者が統合失調症を意識しているかどうかはわかりませんが、「自分の考えが他人に伝わってしまう」ということが誰にとってもとても苦しくつらいことである、ということはご存じのようです。

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